アップル 3Dジェスチャーコントロールの特許を取得
昨年末より、3Dをめぐる新技術ブームが資本市場で幾度も話題を生み出しており、3Dプリンタの関連産業チェーンも投資家によって何度も取り沙汰されている。海外メディアの報道によると、米国特許商標庁は20日、アップルの「3Dジェスチャーコントロール」の新特許を認定した。ユーザーはタッチパネル上で指を持ち上げることにより、2Dのオブジェクトを3Dに変換し、ジェスチャーにより操作できるという。中国証券報が伝えた。
アップルが構想中のシステムは、iPadなどのマルチタッチ入力と組み合わせ使用できる。ユーザーが指をディスプレイの表面から離れさせると、CADの3D図形が2Dの平面から抜け出し、3D空間の中で操作できるようになる。
同技術では、静電容量式タッチセンサーと近接センサーの2つを利用してディスプレイから指までの距離を測定するという。うち静電容量式タッチセンサーは、指から出る微弱な電気を感知し、ディスプレイから指までの距離を測定することが可能だ。
同特許によると、伝統的なタッチパネルのジェスチャー(2本の指のピンチなど)を通じてオブジェクトをコントロールし、2Dの画像を引き伸ばして厚みを持たせ、3Dオブジェクトを生成することもできるという。
同技術を使えば、例えば平面の三角形を引き伸ばし、三角柱にすることができる。これは三角形の3つの角に触れ、これを引き離す(もしくは持ち上げる)ことによって実現可能となる。
アップルの特許と似通った技術を搭載した、ジェスチャーでコンピュータを操作することができる製品(小型モーションコントローラー「リープ」など)は、すでに市場に流通している。アップルは2012年に3Dオブジェクト生成・コントロール特許を出願した。発明者はNicholas V.King氏とTodd Benjamin氏。
業界関係者は、「アップルの同技術はその他の3Dジェスチャーコントロールと異なり、特定の場面で非常に便利であり、将来的にはOSレベルに取り込まれるだろう。同技術はタッチパネル技術と組み合わされているため非常に使いやすく、3Dタッチコントロールに革命的な影響をもたらす可能性がある」との見方を示す。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月22日