中国人科学者 エイズワクチンの研究に新展
エイズウイルスの人間の免疫システムに対する攻撃には、「二人の共謀者」がいる。これは受容体と呼ばれるCXCR4とCCR5のことだ。エイズウイルスはこれらの働きにより膜融合し、細胞の中に侵入する。新華社が伝えた。
2010年にCXCR4結晶構造の解析に成功し「共謀者」を特定した、中国科学院上海薬物研究所の若き女性科学者の呉バイ麗研究員(バイ=くさかんむり+倍)は最新の研究により、「二人目の共謀者」であるCCR5の高解析度3D構造の解析に成功した。
CCR5は新型エイズワクチンの開発の中で、最も注目されているターゲットの一つだ。この最新の研究成果は、より効果的な新型エイズワクチンの開発にとって、重要な意義を持つ。
世界的な権威を持つ米科学誌・サイエンスは9月13日、ウェブ上で関連する研究論文を掲載した。中国科学院上海薬物研究所の蒋華良副所長は、「この研究の新発見は、エイズワクチンの開発に対して重要な意義を持つ」と語った。中国科学院上海薬物研究所は研究チームによる難関突破に着手しており、構造に基づく新薬の開発を実施しており、抗ウイルス活性が強い化合物の生成に成功した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月18日