中国、エイズ患者20万人を無償治療 病死率が10%に低下
中国性病エイズ防治協会が主催する「2012年世界エイズデーハイレベルフォーラム」が25日、遼寧省瀋陽市で開催された。中国衛生部(衛生省)疾病予防抑制局の雷正竜副局長は同フォーラムに出席し、「中国はすでに約20万人のエイズ患者を無償治療しており、治療を受けた患者の病死率が31%から10%に低下した」と発言した。中国新聞社が伝えた。
母子感染の予防に向けた取り組みも中国の1156の県で展開されており、母子感染率、メタドン維持療法を受けた薬物中毒患者のエイズウイルス(HIV)新規感染率がともに低下した。
統計データによると、2011年の医療機関による検査回数は延べ8000万人を超え、通年の検査回数の95%以上を占めた。HIV感染者が3万3742人確認され、感染者数全体の45.3%を占めた。
雷副局長は「国際社会は、『新規感染・死亡・差別のゼロ化』を提唱している。中国エイズ『第12次五カ年計画』アクションプランもまた、2015年の感染者・患者数を150万人以下とする目標を打ち出した。エイズの予防は、医療機関と疾病予防機関が連携し、相互補完を実現することにより、最大の総合的効果を発揮できる」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月27日