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中核北方 核燃料の生産をよりクリーン・安全に

 中核北方核燃料元件有限公司(中核集団二〇二工場、以下「中核北方」)は内蒙古(モンゴル)自治区包頭市青山区に位置する、中国初の核燃料要素・核材料の科学研究・生産企業だ。同社は創立以来、10年に渡り泰山第三原子力発電所に高品質の燃料要素を安定供給してきた。人民日報が伝えた。

 中国原発事業の高度発展に伴い、中核北方は中国1基目となる重水炉の燃料要素生産ラインの建設に着手した。重水炉燃料要素工場は2002年12月に正式に生産段階に入り、2003年より泰山原発第3期に向け燃料要素を提供した。昨年には燃料棒の生産量が10万本に達し、その品質は世界先進水準に達した。

 中核北方は近年、核燃料要素の生産を相次いで受注している。同社は中国最大の核燃料要素生産拠点であり、その開発拠点でもある。中国の実験炉・研究炉・技術炉などの燃料要素の開発・生産が、この地に集約されている。

 ◆原発への恐怖は誤解

 中国核燃料有限公司の張文慶高級エンジニアは、「長期的な原発を忌避する政策と、人々の原発技術に対する理解の不足により、人々は原発というと恐怖を覚える。実際には自然環境にも放射性物質が存在しており、人体はそれに対して一定の適応性と回復能力を持っている。放射能は測定も防御も可能だ」と説明した。

 専門家は、「核兵器と原発の間には本質的な違いがある。核兵器の爆発は抑制を受けない核分裂反応であるが、原発の発電は抑制された核分裂反応である」と指摘した。

 原発内の核燃料は「燃焼」を通じ、多くの放射性物質を生み出すが、それはすべて燃料棒に収められる。幾重もの防御システムと厳格・科学的な管理により、原発作業員が浴びる放射能の量は低水準に抑えられている。原発内の放射能の量は、自然環境に存在する量を1%未満しか上回らず、健康に影響を及ぼすことはない。核燃料要素の生産過程でも、核燃料の分裂反応が生じることはなく、人工的に放射性物質を放出することはない。

 中核北方は「安全第一・予防重視」の原則を貫きつつ、日常安全予防措置と完備された緊急対応システムを形成しており、極端な地質・気候災害にも対応できる。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年10月31日

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