天津市武清区、魏・漢代の磚室墓が発見
天津市文化遺産保護センターはこのほど、天津市武清区の工事現場で、9基の墓を発見した。墓の構造的特徴から、魏・漢代の磚室墓であると見られる。新華網が伝えた。
今回の発掘を担当した、天津市文化遺産保護センター考古部の相軍氏は、「工事現場の土から発見された陶器の破片により、地下に墓が存在する可能性があると判断した。その後の発掘調査により、9基の墓が発見された。そのうち最も大きな墓は幅が6メートル、奥行きが14メートルに達する。その形状により、東漢の墓であることが分かる」と説明した。
天津市文化遺産保護センターは工事現場の建築業者と、墓のさらなる発掘調査と保護について協議を進めている。同センターは1カ月余りの時間をかけて、9基の墓の発掘調査を行う予定だ。
相氏は、「天津市の薊県、静海県、宝テイ区などで、漢代の複数の墓を発掘したことがあるが、武清区での発掘は初めてだ。今回の発見により、武清地区は漢代に経済が発展しており、多くの人口を擁していたことが明らかになった」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月3日