中国人科学者の秦大河氏、ボルボ環境賞を初受賞
中国人科学者の秦大河氏はスウェーデンの首都ストックホルムで26日に、ボルボ環境賞を受賞した。ボルボ環境賞は1年に1度授与される、世界環境および持続可能な発展に関する最高の栄誉だ。中国人科学者が栄えある同賞を授与されるのは、これが初めてとなる。光明網が伝えた。
ボルボ環境基金会は10月末、中国の氷河・気候学専門家の秦氏への授賞を発表した。これは秦氏が長期間に渡り、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に向け発表してきた気候変動評価報告書が、重要な貢献を成し遂げたためだ。
ボルボ環境賞は、環境・持続可能な発展の「ノーベル賞」と称されており、ボルボ・グループが1988年に設立した。2012年まで計23回・39人に授与されており、受賞者には海洋環境システム、気候変動、環境経済学の多くの著名な専門家が含まれ、うち3人がノーベル賞受賞者だ。
秦氏は中国科学院で雪氷圏科学およびその影響を研究する専門家で、南極・北極・ヒマラヤ山脈などの科学調査を指導した。秦氏は世界で、雪氷圏科学理論枠組みを発表し、これに基づき雪氷圏の変化・影響および適応・減少の問題の説明を行った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月28日