嫦娥3号の打上げ成功、世界各国の報道は?
海外メディアは連日、月探査機「嫦娥3号」に対して関心を高めている。関連する報道は、さまざまな角度から月探査の「見所」を紹介している。新華社が伝えた。
独週刊誌「デア・シュピーゲル」(ウェブ版)は、「今回の月面着陸・月探査は、中国の野心あふれる宇宙計画の新たな一歩だ。月面を漫遊する月面ローバーは玉兎と名付けられた。この名称は、嫦娥が抱いている白兎に由来する。中国は2017年に、月からサンプルを持ち帰る予定だ。月探査は中国の宇宙計画の一部分であり、2020年頃に宇宙ステーションを建設する他に、世界をカバーする衛星測位システムを構築する計画を立てている」と報じた。
権威ある学術誌「ネイチャー」(ウェブ版)は、「今回の月探査プロジェクトは、中国が宇宙技術分野で踏み出した新たな一歩だ。中国は過去10年間に渡り、同分野で一連の勝利を収めている。中国の宇宙計画は秩序正しく、ほぼ完璧に進められている」と伝えた。
ネイチャーの同記事によると、欧州宇宙機関のオランダ人科学者のバーナード氏は、中国は「単なる台頭・上昇中の宇宙の力ではなく、非常に先進的な技術を有している」と指摘した。中国の宇宙科学技術の急速な発展は、欧州宇宙機関の提携の意欲を刺激している。欧州宇宙機関の代表団が来年2月の訪中を予定しており、中国宇宙科学機関との提携を模索する。双方はこれまで、衛星プロジェクトで提携したことがある。