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【第132回】著名商標に対する特殊保護-その2 (2)

 B、訴訟において、当事者が請求を行い、裁判所の認定を受ける方法。裁判所は商標紛争事案の審理において、当事者の請求と事案の具体的状況に基づいて、関連する登録商標が著名商標に該当するかどうかを認定する。筆者がこれまでに把握している資料によると、海外の商標が著名商標の認定を受けたケースは少なくなく、米大型スーパーの「ウォルマート」や、高級時計の「ロレックス」、衛生商品の「セーフガード」などが著名商標の認定を受けている。

 しかし、司法認定を受けられるハードルは非常に高く、日本の最高裁判所にあたる最高人民法院は、すべての著名商標の認定について記録のために最高人民法院に報告し、許可を受けることと要求している。中国では、商標評新委員会に関係するすべての商標案件につき、北京市第一中級人民法院にて審理が行われ、当該裁判所が2012年末に発表した情報により、ここ十年間、あわせて109件の著名商標を認定し、ただ著名商標申請事案の9.03%にとどまっている。

 以上のことから、行政機関に申請して著名商標の認定を受けるほうが難易度は比較的低く、筆者もやはり現在多く利用されている行政機関への申請方法の採用をおすすめしたい。

  



 作者:周暘 段和段法律事務所パートナー弁護士(早稲田大学法学研究科 法学修士)
 


 作者:高嵩 段和段法律事務所パートナー弁護士(北京大学法学部卒業、元北京第2中級人民法院裁判官)

 「人民網日本語版」2013年9月15日

>>【中国法教室】
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