コーヒーが健康に良いのか悪いのかについては、絶えず議論されてきた。米ハーバード大学の研究者が欧州糖尿病学会(EASD)の学会誌「Diabetologia」に発表した最新の研究成果によると、毎日3杯のコーヒーを飲むことで、2型糖尿病にかかるリスクを減らすことができるという。生命時報が伝えた。
米ハーバード公衆衛生大学院のShilpa Bhupathiraju博士らの研究チームは12万4千人の被験者を対象に、4年単位でコーヒーを飲む頻度などを分析、追跡期間中に2型糖尿病患者7269症例が記録された。結果、4年間コーヒーを1日1杯以上増やしたグループ(中央値=1.69杯/日)は、増やさなかったグループに比べて、その後の4年間で2型糖尿病になるリスクが11%減少していた。逆に、1日1杯以上減らしたグループでは、リスクは17%高くなった。最も予防効果が高かったのが1日に3杯以上で、コーヒーの摂取量が1日1杯以下の人に比べて、そのリスクが37%減ったという。
研究者は「コーヒーが糖尿病リスクを下げる具体的なメカニズムについては研究が待たれる。今回の研究では、多くの人にとってコーヒーがある程度の健康効果を持つことが提示された。ただし、コーヒーは糖尿病リスクに影響する多くの要素のうちの1つでしかなく、飲みすぎは動悸や不眠などの問題をもたらす。健康的なライフスタイルを保ち、糖尿病を防ぐべき」との見方を示している。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年5月21日