評論
現役引退 劉翔の笑顔と伝説を忘れないでほしい
アテネ五輪でアジア人として男子トラック種目で初の五輪金メダルを獲得し、国民的英雄となった劉翔がこのほど微博(ウェイボー)公式アカウントで現役引退を発表した。声明文の中で、劉翔は、「本当に病み、老いた。私の足はもう高度な練習や試合に耐えることができない」と引退の理由を述べた。まだ31歳の若さの劉翔が声明文で使用した、「病む」「老いた」「引退」という3つの文字に、人々は悲壮感や物悲しさを感じ取った。<詳細へ>
劉翔の今後をめぐる7つの予測
家庭に戻る
劉翔が次に何を選択しようと、まずは家庭に戻ることは間違いない。2010年、劉翔はインタビューに応え、「将来の最大の夢は幸せな家庭を作ること」と語っている。昨年、女優の葛天と結婚し、家庭を大事に考えている劉翔に子供ができれば、生活の中心を家庭に置き、子供と一緒に時間を過ごすことを選びそうだ。もし、そうなれば、劉翔が公衆の面前に登場する機会はかなり減ることになるだろう。
学業を終える
メディアの報道によると、劉翔は2005年から華東師範大学体育・健康学院で5年間のスポーツ管理学の修士・博士課程を学んでいるという。しかし、その後、劉翔が卒業したというニュースは伝わっていない。
慈善家になる
劉翔は以前中国中央テレビ(CCTV)の取材に応えて、「若者のスポーツ発展のためになることをしたい。例えば、辺境の山間部などに行って、子供たちと一緒に交流したい」と語っている。劉翔と同様の考え方を実践しているのが元NBA選手の姚明だ。
陸上競技の優秀な人材を育成する学校を設立する
コーチにはなりたくないと取材で何度も語っている劉翔だが、校長なら可能性がある。コーチと比べれば、校長のほうが劉翔の肩書や性格には合っている。
ビジネス界に進出する
メディアの報道によると、2003年から2014年に劉翔が得た個人の収入は5億3500万元(約103億2550万円)に達しているという。これまでにも、「体操の王子」こと李寧がスポーツブランド企業を設立している。
芸能界に進出する
可能性はあまり大きくないが、劉翔本人にもし興味があれば、芸能界に入る可能性もある。劉翔のルックスはイケメンとまでは言えないが、非常に特徴があり、人々に覚えられやすい。というよりも、劉翔という名前を知らない人は中国には存在しない。これは、劉翔の大きなセールスポイントとなる。演技に関しては、妻の葛天が女優であることから、妻からすべて学ぶことができる。
政治分野で活動する
劉翔は以前インタビューに応えて、「官僚になるつもりはない」と語っているが、オフィスに出勤しなくても兼職のような形であれば、劉翔にも官僚を務めることができる。現役引退の前に、劉翔はすでに上海体育局中国共産主義青年団委員会(団委)副書記を務めていた。<詳細へ>
「人民網日本語版」2015年4月9日
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