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現役引退 劉翔の笑顔と伝説を忘れないでほしい

人民網日本語版 2015年04月09日10:49

アテネ五輪でアジア人として男子トラック種目で初の五輪金メダルを獲得し、国民的英雄となった劉翔がこのほど微博(ウェイボー)公式アカウントで現役引退を発表した。声明文の中で、劉翔は、「本当に病み、老いた。私の足はもう高度な練習や試合に耐えることができない」と引退の理由を述べた。まだ31歳の若さの劉翔が声明文で使用した、「病む」「老いた」「引退」という3つの文字に、人々は悲壮感や物悲しさを感じ取った。人民網が伝えた。

劉翔がついに現役引退を決意した。中国人の劉翔に対する最も印象深い記憶は、五輪での2度にわたる棄権だ。特に、2008年の自国開催の北京五輪で人々を驚かせ、呆然とさせたのが、13億人の期待を一身に背負っていた劉翔が足を引きずって登場し、その後、辛そうな表情でハードルにキスをして、北京オリンピックスタジアムを後にしたことだった。あの孤独と苦痛に満ちた背中は、北京五輪の最も忘れられないシーンの1つとなっている。この1件で、中国の人々の期待は一瞬にして失意の底に突き落とされたが、同時に多くの人々が劉翔に対して祝福や励ましの言葉を贈った。一方ネット上では、劉翔に対する怒りや不満が爆発した。そして、この件は、劉翔自身にとっても最も辛い記憶として残っている。劉翔が中国の人々に宛てた声明文の中でも、「故郷の人々の前で、五星紅旗(中国国旗)を一番高い所に掲げることを夢みていた」と当時を振り返り、自分の無念さを吐露している。

しかし、これは劉翔にとって不公平な話だ。

劉翔はデビューしてからこれまで48回の陸上競技大会に参加し、36個の金メダル、6個の銀メダル、3個の銅メダルを獲得している。どうして我々は北京五輪とロンドン五輪のことだけを覚えていて、アテネ五輪やローザンヌ国際大会やIAAFグランプリ大阪大会などのことや、中国人としてだけでなくアジア人として史上初めて男子トラック種目で初のグランドスラムを達成したことを忘れてしまっているのだろうか?

我々は、劉翔が国際大会で優勝し、世界記録を創ったことだけでなく、中国を代表して劉翔らしい笑顔やプライドを包み隠さず世界に伝えたことを覚えておくべきだ。劉翔は、公の場で、「誰がアジア人は五輪でベスト8以内に入れないと言った?僕は金メダリストだ」「健康を犠牲にしてまで、スポーツの結果を出そうとするようなことは絶対にしない」と自信たっぷりな様子で語り、カメラに向かって鬼のような形相を作り、貫録たっぷりに表彰台の上に立った。


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