ショッピングイベント「ダブル11」(11月11日)が同日、オンラインからオフラインに至る流通産業で幅広く展開された。データによると、大手ショッピングプラットフォームの消費額は急速な伸びを維持した。アリババ(阿里巴巴)が発表したリアルタイムデータによれば、11日の午後12時現在、天猫(Tmall)が今年展開した「2015年天猫『ダブル11』グローバルイベント」では、取引額が912億元(約1兆7605億円)を超えたという。人民日報が伝えた。
アリババのデータによると、天猫の取引額はたびたび記録を更新し、日付が変わってからわずか12分28秒で取引額が100億元(約1930億円)を超えた。また7時間45分42秒で417億元(約8049億円)を突破し、14年の米国の感謝祭・クリスマスのショッピングシーズンの数字を上回った。米市場調査会社コムスコアのデータによれば、14年の米国の感謝祭ショッピングシーズン(感謝祭、ブラックフライデー、感謝祭週末、サイバーマンデー)の5日間を含む感謝祭・クリスマスのショッピングシーズンのネット取引額は65億6千万ドル(約8064億)だったという。
京東のデータをみると、京東が展開した「大手ブランドの一大盛典・楽しいショッピングの11日間」は11日にピークを迎え、同日午前0~10時の10時間の京東商城の受注件数は1千万件を超え、前年同期比180%増加した。モバイル端末からの受注が急増し、受注全体に占める割合は70%を超えた。午後5時現在の受注件数の地域別ランキングは上から、広東省、北京市、江蘇省、上海市、四川省だった。
今年のダブル11にはアリババの新たなビジネススタイルが初めてその全貌を現し、デジタル経済とオフラインビジネスが全面的に融合した。またダブル11イベントが農村の消費市場に到達したことも今年の特徴だ。アリババが「農村淘宝(タオバオ)」(農村での通信販売)戦略のスタートを宣言してから1年が経ち、全国の農村約8千カ所に通販の輪が広がり、農村市場が今年初めてダブル11のショッピングイベントに参加した。
業界関係者は、「中国の消費市場は今や単純な爆発的現象から全面的な容量拡大の時期へと移行し、消費の深まりと広がりもさらに拡大した。ダブル11の全国各地への波及がその何よりの証拠だ。アリババのグローバル化元年である今年は、世界の200を超える国と地域がダブル11のショッピングイベントに参加した」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月12日