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「重力波」を観測する中国の「天琴計画」

人民網日本語版 2016年02月14日13:50

米国科学財団(NSF)は北京時間の11日午後11時30分、アインシュタインが100年前に存在を予言した「重力波」を世界で初めて直接観測したと発表した。中山大学(広東省広州市)は12日、取材に対して、中国の重力波観測を目指すプロジェクト「天琴計画」は2015年7月にスタートし、一部の中心的技術の研究が進展を見せ、その実行認可を申請中であることを明らかにした。中国新聞網が報じた。

中国科学院国家天文台の研究員・苟利軍氏は、「重力波」について、「時空を海に例えるなら、天体は海に住む生物。生物がしっぽを揺らすと、さぎ波が遠くまで伝わって行く。天体でも、時空のゆがみの時間変動が波動として伝播し、それが重力波と呼ばれている」と説明する。米紙「ニューヨークタイムズ」の記事によると、重力波は一度吸い込まれると二度と脱出できないブラックホールの近くで発生する。

中山大学の「天琴計画」は、重力波の研究を中心に、宇宙の重力波の観測を目指し、重力波観測計画の実施プランとルートマップを制定し、中心的技術の研究を進めている。

「天琴計画」は主に4つの段階に分けて実施されている。まず、第一段階では、月/衛星の光波測距儀システム、大型レーザージャイロスコープなど天琴計画の地上での作業をサポートする設備を完成させる。第二段階では、ドラッグフリー制御システムや衛星に搭載するレーザーキャリブレーションなど中心的技術の検証や等価原理の実験などを完了する。第三段階では、高精度の慣性計測や宇宙の光波測距儀など中心的技術の検証、世界の重力場の観測などを完了させる。そして、第四段階では、全ての重力波観測に必要な中心的技術を完成させ、高軌道衛星3機を飛ばして重力波の観測を行う。これら全ての計画を行うには約20年の歳月が必要だ。

中山大学珠海キャンパスには、「天琴計画」に必要な研究施設が建設された。中山大学の羅俊学長は、「当校は、珠海キャンパスの鳳凰山に穴を掘り、非常に静かな実験室を設置する。また、光波測距儀の地上の施設の建設が始まっており、一部の中心的技術の研究も進展を見せている。衛星3機をレーザーを通して連結する観測器を作り、重力波の存在を観測する計画」と説明している。

「人民網日本語版」2016年2月14日

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