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ボアオフォーラム「1行3会」合併を議論 否定的

人民網日本語版 2016年03月25日08:41

昨年から中国人民銀行(中央銀行)、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)、中国証券監督管理委員会(証監会)、中国保険業監督管理委員会(保監会)の「1行3会」の合併をめぐる議論が盛んに行われている。今年のボアオ・アジアフォーラムでは、多くの専門家が合併に否定的な意見を表明した。人民銀でかつて副総裁を務めた全国人民代表大会(全人代)財政経済委員会の呉暁霊副委員長は合併に反対で、「3会を一つにしても金融商品市場の監督管理の問題は引き続き解決できない」と述べた。中央匯金投資有限責任公司の李剣閣副会長(清華大学国家金融研究院連席院長)はフォーラムでメディアの取材に答える中で、合併のうわさを否定した。「北京商報」が伝えた。

李副会長は、「政府の政策決定者が金融監督管理体制の改革プランを検討中だ。自分もプランの検討に参加しているが、プランはまだ確定しておらず、合併が話題になったことはなく、改革が必要であるということしか話題になっていない」と述べ、具体的な改革の内容については明らかにしなかった。国家金融発展実験室の李揚理事長(中国社会科学院元副院長)は、「改革プランは数カ月以内に答が出るはず。現在は複数のプランが出ており、幅広く意見を聴取して比較検討を進めているところだ」と述べた。

中国金融産業は業務の混合経営(多角化経営)の流れが強まっており、業務を分けて監督管理を行えば効率が下がるだけでなく、インターネット金融のような一連の金融の革新に対する監督管理の問題に対処する際に、十分に対処することができなくなる。李理事長は、「昨年の株式市場にみられたリスクは、特に混合金融商品のリスクは、監督管理の枠組とある程度不合理な関連性をもっている。業務を分けての監督管理モデルと混合経営の流れとの間の矛盾が日に日に大きくなり、金融産業の監督管理の改革を求める声が次第に高まっている」と述べた。

人民銀金融研究所の卜永祥副所長は論説の中で、「『1行3会』の合併はこうした問題を解決するルートの一つかもしれない。早くも2008年に、『1行3会』を合併して『大金融』を成立させるといった部門改革を採用してはどうかという意見が出されていた。終わったばかりの両会(全国人民代表大会<全人代>と中国人民政治協商会議<全国政協>)では、『1行3会』の監督管理システムの改革が熱く議論された」と述べた。また国家外貨管理局の潘功勝局長は、「外部で熱く議論されている『1行3会』を合併して生まれる『スーパー金融監督管理機関』は多くの討論の場面で出てきたプランの一つに過ぎないが、関連当局が急ピッチで検討作業を進めている」と述べた。


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