瀾滄江―メコン川協力初の首脳会議が23日に海南省三亜市で行われ、中国、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの首脳が6カ国の友好協力深化、準地域発展促進の道を共に話し合う。今回の会議によって瀾滄江―メコン川協力が首脳レベルで正式に始動する。会議は瀾滄江―メコン川協力の将来について計画を立て、重大な協力の提案と成果を打ち出し、瀾滄江―メコン川協力に政治的指導と力強い原動力を与える。(人民日報「鐘声」国際論評)
「水は平和の楽器となり、調和の楽章を奏でることができる。すでに中国はこの楽章を奏でることを決めた」。インドのシンクタンク「Strategic Foresight Group」のSundeep Walsker代表が指摘したように、中国が2014年11月にイニシアティブを打ち出して以来、瀾滄江―メコン川協力は並々ならぬ親和力と効率性を示している。イニシアティブを打ち出し、計画を立て、協力を始動するまでに1年余りしかかからなかった。6カ国は瀾滄江―メコン川協力体制の計画・構築過程において効率的な協調行動、差し迫った協力の意欲、包摂的な協議姿勢、調和ある相互作用の雰囲気を示した。こうした特徴は将来的に独自の特色を備えた「瀾滄江―メコン川協力」のひな形になるかも知れないと指摘される。
瀾滄江―メコン川協力が示す積極的な態勢は、つまるところ同協力体制が各国のニーズに合致するからだ。歴史的原因からメコン川準地域は発展の開始が比較的遅く、経済水準は周辺各国・地域と比べて立ち後れ、1人当たりGDPは2800ドル余りに過ぎず、工業化、情報化、農業の近代化も立ち後れている。昨年11月の瀾滄江―メコン川協力外相会議では、ハノイから雲南省景洪市まで直線距離で1000キロ余りを移動するのに、飛行機で2回乗り換えて12時間かかった。それからわずか1カ月後、ハノイから昆明まで1時間余りの直航便が就航し、景洪までもさらに1時間で着けるようになった。この例から、瀾滄江―メコン川協力のニーズと潜在力は非常に明らかだ。
計画では、瀾滄江―メコン川協力は政治的安全、経済と持続可能な発展、社会・人・文化を協力の3つの大きな柱とし、コネクティビティ、生産能力、国境を跨ぐ経済、水資源、農業と貧困削減を5つの優先的方向とする。こうした明確な設計と位置づけは、瀾滄江―メコン川協力が「空論の場」となるのを防ぐ助けとなり、地域の民衆に確かな利益をもたらす助けとなる。