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中国―中・東欧協力の大きな将来性

人民網日本語版 2016年03月24日16:00

中国の習近平国家主席が28~30日にチェコを訪問する。中国国家元首のチェコ訪問は初であり、習主席の中・東欧諸国訪問も就任後初だ。今回の訪問には重大な意義があり、中国と中・東欧の協力に再び注目が集まっている。(文:張健・中国現代国際関係研究院欧洲所所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

近年、中国と中・東欧の関係は急速に発展している。「16+1」枠組での中国―中・東欧諸国首脳会議はすでに4回成功裏に開催された。協力事務局、投資事務局、国家調整員会議、経済貿易促進閣僚級会議なども相次いで設けられた。

貿易・投資分野では、中国―中・東欧諸国間の貿易と投資は急速に拡大している。2014年に中国―中・東欧16カ国間の貿易額は2010年の439億ドルから602億ドルへと50%近く増加した。金融協力分野では、中国銀行中国工商銀行など複数の中国系銀行が中・東欧地域に支店を設立した。中国とアルバニア、ハンガリーは通貨スワップ協定を締結。中国銀行ハンガリー支店は現地で5億ユーロの債券を発行した。

中国と中・東欧協力の活発化は、双方の利益の交わりが日増しに拡大していることによる必然的な結果だ。中・東欧は近年経済が良好に発展し、ポーランド、スロバキア、ルーマニアの2015年の経済成長率は3.5%、チェコは4.5%に達した。だが全体的に言って、中・東欧経済は貿易面でも直接投資誘致面でもドイツなどユーロ圏諸国が中心であり、依存度が80%を超える国もある。ユーロ圏は経済成長が緩慢で、中・東欧にとっては潜在的なリスクがある。中国との経済協力強化は中・東欧諸国が経済リスクを解消し、経済の多元的発展と持続可能な成長を推し進める助けとなる。中国にとっては、中・東欧はEUの大市場を背後に抱え、人件費の強みもあり、中国企業が進出するうえで理想的な場所だ。

中・東欧16カ国はいずれも「一帯一路(1ベルト、1ロード)」イニシアティブの沿線国だ。中国と中・東欧の経済発展は合致度が高く、中・東欧諸国はいずれも「一帯一路」建設に大きな期待を寄せている。双方は力を合わせて「一帯一路」建設と欧州発展戦略の連結、国際生産能力協力と欧州投資計画の連結、「16+1協力」と中欧協力の連結を推し進めることができる。

チェコは中・東欧の重要な国であり、強固な工業・科学技術基盤を持ち、中国にとっては中・東欧で第2の貿易パートナーだ。2015年に両国間の貿易額は110億ドルに達し、中国の対チェコ投資も拡大し続けている。航空製造業、金融サービス業、物流業など「一帯一路」関連分野で双方の協力には大きな潜在力がある。習主席によるチェコ訪問は両国関係をさらに格上げし、実務協力の持続的な深まりを促進し、中国と中・東欧および欧州との関係をさらに押し上げるに違いない。(編集NA)

「人民網日本語版」2016年3月24日

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