「アジアの新しい未来:新しい活力と新しいビジョン」をテーマとするボアオ・アジアフォーラム年次総会が22日に海南省で開催される。ボアオ・アジアフォーラムの創設から2016年で15年となる。アジア各国はいかにして発展の理念とガバナンスモデルを革新するのか。いかにして世界経済に新たな活力を注ぎ、新たな成長源を育成するのか。アジアの将来の発展の方向に、世界は注目している。(人民日報「鐘声」国際論評)
15年来、中国はボアオ・アジアフォーラム年次総会で協力・ウィンウィンの理念と計画を打ち出し、アジアのより良い明日を描いてきた。2013年に習近平国家主席はボアオ・アジアフォーラム年次総会で、運命共同体意識をしっかりと確立し、アジアと世界の発展を新たな段階へと押し上げ続けるべきだと表明した。2年後、ボアオ・アジアフォーラム2015年年次総会開幕式で、習主席は人類運命共同体の理念を初めて全面的に明らかにした。会期中には「シルクロード経済ベルトと21世紀の海のシルクロードの共同建設を推進するビジョンと行動」が正式に発表され、「一帯一路(1ベルト、1ロード)」とアジアインフラ投資銀行(AIIB)が各国の議論の焦点となった。中国の提唱した運命共同体という理念は、徐々に実務的で実行可能な主張と行動へと変わり、アジアと世界の前進の方向を導いた。
「ボアオ・アジアフォーラムは中国に始まり、アジアや他の地域の様々な専門的背景のビジネス界の人々、政界の人々、影響力のある人々が一堂に会する。われわれは考えを交流するこのようなフォーラムによって試練に向き合い、クリエイティブな解決案を研究する必要がある。欧州国家の首脳として、私はアジアの協力パートナーと話し合い、その見解をより良く理解することに非常に期待している」。ボアオ・アジアフォーラム年次総会に近く出席するベルギーのミシェル首相によると、現在のボアオ・アジアフォーラムはアジアに着眼し、世界に目を向け、国際性を強めている。位置づけから言えば、アジアの経済情勢に焦点を合わせ、世界とアジアの経済情勢、アジアと他の経済セクターの関係に段階的に拡大している。理事構成を見ると、初期は大部分がアジア地域出身の代表だったが、近年では欧米諸国の参加者も増え続け、2015年時点では全体の50%を占め、参加するフォーチュン500企業のうち欧米が70%前後を占めている。
アジアの各エコノミーは現在様々な発展上の試練に直面しているが、世界経済の天秤ではアジアの重みは増し続けている。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は先日、世界経済に占めるアジアの割合は40%で、今後4年以内に世界経済の成長の3分の2近くを占めると指摘した。構造改革、地域協力、革新型駆動など世界的課題を前に、各界はボアオ・アジアフォーラムが引き続き新たな考え、新たな案、新たな道筋を結集し、アジアさらには世界の発展と変革に新たな活力を喚起することを期待している。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年3月22日