海南大学(海南省海口市)はこのほど、リー族の伝統の水上スポーツ種目「丸木舟」、「竹筏」の伝承を重視し体育の選択科目として取り入れた。学生たちは救命胴衣を身につけ、教師の指導のもと丸木舟を漕いだり、湖上に浮かぶ竹筏を操ったりしながらリー族伝統の水上スポーツを体験し学んだ。
同大学体育部の宋静敏教授は、「丸木舟と竹筏はかつて海南リー族の伝統が生み出したライフツールで、3千年近くの歴史がある。これらの製作方法の複雑さや現代における船舶工業の発展で、今や竹筏や丸木舟は海南ではほとんど見られなくなった」と話す。
宋教授は授業を通して学生たちがリー族伝統の体育文化への興味をかき立てると共に、保護、伝承、発展という目的を達成し、将来的には海南のリー族居住地の小中高校のためにコースウェアに整理し2つの民族的スポーツを広めてほしいと願っている。
同大学民族予科クラスで学ぶリー族の学生羅静紅さんは、「小さい頃、これらの水上スポーツに触れたことがある。しかし保護や伝承という考え方は全く浮かばなかった。先生の授業を通してようやく民族伝統スポーツの意義を理解したことで、伝承という考え方や責任を強く感じた」と話す。「編集JK」
「人民網日本語版」2016年3月25日