中国では近年、クルーズ旅行が人気となっている一方で、中国の「爆食文化」が論争を巻き起こしている。中国という魅力的な市場を前に、多くのクルーズ会社は「低姿勢」になり、夜食や火鍋などを提供するほか、中国人観光客の習慣に合わせてバーやSpaをレストランやカジノに改造する対策に乗り出ている。環球網が香港メディアの報道を引用して報じた。
英国メディアは、地中海クルーズ会社のオノラト社長の言葉を引用し、「中国人観光客の食事に対する情熱は理解できないほど。いつでも食べており、全く止まらない。1日3食に明確な間隔がない」と報道した。
中国のクルーズ旅行業界関係者は、「中国人観光客の消費傾向は、他の国の観光客と異なる。中国人観光客の消費で最も多いのが『飲食』、『ショッピングセンター』、『カジノ』などの娯楽施設で、クルーズ着岸後、下船してからの旅行を特に重視している。統計では、中国人観光客一人当たりのクルーズ上での平均消費額は約200ドル(約2万3千円)で、そのほとんどが食事やショッピング。また、消費額は上昇傾向にある」としている。
中国市場では大きな利益が見込めるため、海外のクルーズ会社は、中国人観光客の習慣に合わせた対策を講じている。例えば、あるオンラインクルーズ事業部の責任者によると、ある海外のクルーズ会社は、船上の一部のバーやSpaをショッピングセンターやレストラン、娯楽施設に改造し、夜食や火鍋を提供して、中国人のニーズに対応している。