中国のニューリッチ(新富裕層)の間で、マナー教室に対する需要が急増している。マナー教室主催者の多くは、英国から顧問を登用しており、その内容は実にバラエティに富んでいる。英デイリーメール紙の報道を引用して環球時報が伝えた。
北京のマナースクール「瑞雅礼儀(Institute Sarita)」は、既婚女性を対象とした「マダムコース」と独身女性対象の「セレブコース」の2種類のコースを設けている。10日間の講座で受講料は8万元(約140万円)。
このようなクラスに参加する紳士・淑女は、中国のニューリッチと呼ばれる人々だ。彼らは、休暇を海外で過ごした初めての中国人でもある。
マナースクールが提供するコースは、ごく普通の一般マナーや路上で痰を吐かないといったエチケットをはるかに超えた内容となっている。生徒は、ナイフとフォークを使ったオレンジの剥き方、トマトケチャップとタバスコとの違い、料理を注文する際に西洋料理の名前を正しく発音する方法などを学ぶ。また、フォアグラソースの正しい塗り方やハイヒールを履いた時の正しい歩き方についても学習する。
マナースクールは、中国国内で発展の一途をたどっている。数年前から、SetonやDebrettsなど英国のマナースクールが中国に分校を設立し始めた。マナースクール講師を務めるレベッカさんは、「今では、自分のイメージ、つまり他者が自分をどのように見るかを、自分自身で決めることができる時代になった」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年3月22日