リオデジャネイロ五輪で、五輪の通算金メダル数を23個に伸ばした米国のマイケル・フェルプス選手が「あざ」のある状態でレースに出場し、中国伝統の「カッピング療法」が世界中で注目されるようになった。そのため、海外メディアからは、「リオ五輪の最大の勝者は中国医学」との声も上がっている。実際には近年、中国医学を含む、中国伝統の養生の方法も外国人に人気となっており、はるばる海を渡って中国に来て、老後を過ごす外国人も増えている。環球時報が報じた。
中国医学の養生が外国人に人気
老後に中国に来る外国人に最も人気なのは、住みやすい気候で、美しい景色が広がる海辺の都市だ。中国で老後を過ごす外国人にとって最も魅力となっているのは、気候や風景だけでなく、人を魅了する文化、伝統的な養生方法、中国の食べ物などもある。
河北省医療気功病院・中国医学の肖遠徳副主任医師は取材に対して、「毎年、100人以上の高齢の外国人がここに来て、太極拳や気功を習ったり、針灸、もぐさ灸、かっさなど、各種中国伝統療法を受けたりしている」と話した。
中国の老人ホーム 人気の秘訣は料金
中国の公立の老人ホームは現在、外国人は受け入れていない。しかし、西洋諸国の老人ホームと比べると、中国の私立の老人ホームは、価格やサービスの点で高齢の外国人に人気となっている。
北京のあるシルバー機構の運営者は取材に対して、「中国の私立の老人ホームの料金は、1カ月当たり5000-1万元(約7万5千円-15万円)。西洋諸国の老人ホームよりは受け入れられやすい料金だ。米国の老人ホームなら、一カ月当たり4000ドル(約40万円)、英国なら2600ドル(約26万円)が必要だ。そのため、西洋諸国の所得が少なく、中国文化に興味がある高齢者は、中国の老人ホームを選択する傾向がある」と説明した。
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