世界経済の回復は低迷し、世界金融危機の深いレベルの影響がまだ続いている。ビジネス界は世界経済の発展を後押しする主力として、今何を待ち望んでいるのだろうか?先日、G20サミットの関連活動であるG20ビジネスサミット(B20)は「B20政策提言報告」をまとめ、G20構成国の政府、商工業団体、重要企業、国際組織に系統的な回答を示した。(人民日報「鐘声」国際論評)
中国はG20議長国に就任すると同時に、今年のB20主催権も引き継いだ。世界の企業、商工業団体、国際機関、シンクタンクの代表533人が5つの議題について作業部会を設け、世界的範囲で作業会議、専門討論会議、B20とG20の相互交流活動などを計50回開き、累計3900人余りが参加した。
国内外のビジネス界の人々は今年のG20サミットのテーマ及び議題と結びつけて、20件の政策提言を示した。例えば、「成長方式のイノベーション」というG20サミットの重点議題に対して、G20スマートイノベーション・イニシアティブを実施し、政府、民間組織、大学、研究機関のために資源、知識、成果を共有する開放型ネットワークを構築して、技術イノベーションの推進を目標に、世界経済の発展と雇用創出を促進することを提言した。
「力強い国際貿易・投資」という議題については、多角的貿易体制の役割を強化するとともに、保護貿易主義に反対し、貿易円滑化協定の批准と実行を加速し、世界電子取引プラットフォームという提案を支持して、電子商取引の発展を促し、グローバル・バリューチェーンへの中小企業の融合を促進し、世界の投資政策環境を改善するよう提言した。
中国の政府も実業家も、世界経済の難題を解決するため各国のパートナーと共に忙しくしているのを人々は目にした。国内外のビジネス界は、中国はB20の主催において開放・包摂性が高く、リーダーシップを良く発揮し、責任ある大国としての風格を示しているとの認識で一致している。「中国は優れた指導者、協力者としての役割を演じ、業界が一致して認める良い提言をした。B20主催国としてもG20議長国としても、中国は政策の連続性の確保に努めると同時に、世界のビジネス界の長期的発展に一層着眼していることが感じられる」。経済協力開発機構(OECD)経済産業諮問委員会のオライリー委員長はこう評価した。B20中小企業発展作業部会共同議長は「今回のB20期間における中国ビジネス界代表の働きに深い印象を受けた。彼らは大変高い専門的素養を示し、極めて的確な提言をした。彼らとの協力は大変楽しい」と述べた。
協力、開放、包摂。現実の難題の解決から着手し、世界の声に耳を傾け、中国の声を責任をもって発する。中国はG20議長国就任後の8カ月余り、誠心誠意、全力で事にあたって、人々の知恵と力を結集した成果が挙がり続けるようにしてきた。今秋9月、人々は世界経済成長の新たな道筋、原動力、空間を探る努力が実り、杭州での会合が素晴らしい未来へと通じる橋になることを切望している。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年8月11日
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