こうした問題について1990年代生まれ(90後)の「微信」(WeChat)ユーザー500人を対象に調査を行い、収入に占める家賃の割合を聞いてみた。
調査結果によると、学業を終えた90後は、「家賃が給料に占める割合は30%が妥当」と考えるが、回答した500数人のうち、約60%が、「家賃の占める割合が50%を超える」と答えた。呉さんは、「さらに頭が痛いのは、ルームシェアにしてもやっぱり家賃が高いこと」と嘆く。
調査によれば、非北京出身者の94%がルームシェアをして、家賃を折半している。中古物件仲介サイトの鏈家も「自如客」というプロジェクトをうち出し、1つの物件を分割して、部屋ごとに貸し出すサービスを提供している。
前出の馬さんは、「ルームシェアでルームメイトが知り合いでなければ、不安が高まる。だから価格が平均より少し高くても安心できる鏈家『自如客』の部屋を選ぼうと思う。」と話す。90後はインターネットのソーシャルネットワーキング・サービスも利用する。馬さんによれば、「ソーシャルネットワーキング・サービスのサイトには賃貸グループがたくさんあって、微信にもグループがたくさんある。北京出身でない人たちの巨大なグループができている」という。
文学青年が集まる豆瓣網をみると、「北京賃貸」に関連したグループが数え切れないほどあり、規模が5万人以上のものが6つある。「北京の仲介手数料無しの賃貸」というグループには12万7400人ものメンバーがいる。手数料無しと称しているが、中には仲介業者などが混雑している。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年8月29日
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