中国、国家グリーン発展基金を設立

中央改革全面深化指導グループがこのほど審議の上可決した「グリーン金融システムの構築に関する指導意見」に広く関心が集まっている。グリーン金融の発展はグリーン発展を実現する上で重要な措置であり、供給側の構造性改革においても重要な内容となる。財務部（省）担当者は中国は国家グリーン発展基金を設立し、グリーン産業に投資することで、国のグリーン投資を誘導し、政策シグナルとしての役割を果たすとしている。同時に「グリーン金融の発展の根本は社会資本に依存するので、政府は公平で効率的な市場環境の構築に重きを置くべきだ」と強調した。人民日報が伝えた。

同担当者は「中国は常にグリーンエコ分野の発展を重視してきた。財政面での直接的な投資において、中央財政からはグリーン産業に対し主に資金的なサポートを直接行い、『省エネ・排出削減補助金』や『再生可能エネルギー発展専用資金』など数多くの省エネ・エコ分野での専用資金を設けている。そしてエコ分野において各種の税制面での優遇や指導、制約などの政策を制定してきた。グリーン金融の発展において、中央財政は主に資金を利用するユーザー側に指向性のあるサポートを行い、資金運用効率を向上させてきた」と紹介している。

また「中央政府は条件の整っている地方政府や社会資本が地域性のあるグリーン発展資金を共同で立ち上げることを奨励し、地方のグリーン産業発展をサポートしていく。グリーン産業基金は市場化の方向で運用され、社会資本を効率的に導入し、さらに資金運用効率を高めていくことになるだろう。同時に、規定に基づく財政手形の割引や政府と社会資本の提携（PPP）モードなどを含むグリーン金融分野に関連する財政政策を実施していくことで、積極的にグリーン産業の発展につとめ、グリーン金融の発展のための優れた政策環境を提供していく」とした。（編集TG）

「人民網日本語版」2016年9月3日