14日に酒泉衛星発射センターで開かれた宇宙実験室「天宮2号」飛行任務に関する記者会見において、中国有人宇宙事業弁公室の武平副主任は、「ドッキング目標機『天宮1号』には故障もなく、その飛行軌道はなおも継続的に追跡・監視されている。平均軌道高度は約370キロメートル。毎日100メートルのペースで速度を落としており、来年下半期にも墜落する見通しだ」と述べた。新華社が伝えた。
天宮1号は2011年9月29日に打ち上げられた。軌道上で有人宇宙船「神舟8号」「神舟9号」「神舟10号」と6回ドッキングし、予定されていた各種任務を完了し、中国有人宇宙事業の発展に重大な貢献を成し遂げた。天宮1号の設計上の耐用年数は2年だったが、実際には4年半運行した。
武氏は、中国政府は責任ある大国として、各種宇宙ゴミの研究と管理を重視してきたと強調。中国は2000年より宇宙ゴミ特別プロジェクトを開始し、宇宙観測、防護、予報・警報、削減、緊急協力などの取り組みを行い、長征ロケットの二次不活性化処理、廃棄衛星軌道外処理といった宇宙ゴミ削減行動を展開した。長征7号に搭載された宇宙ゴミ自動除去宇宙船「遨竜1号」は、宇宙ゴミ除去の重要技術の軌道上での検証・試験に用いられた。搭載された「遠征1A」の上段ロケットも、軌道から離れる能動的な制御を行っている。
武氏は「これらの措置は、中国の宇宙ゴミ問題への高度な重視と行動の決意を示している。これからも天宮1号の観測・追跡を継続し、宇宙上の目標衝突の予報・警報を強化する。必要であれば墜落予報を発表し、国際社会に関連状況を通報する」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年9月19日
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