年は、中国工農紅軍の長征勝利80周年にあたる。国慶節(建国記念日、10月1日)の大型連休中、中国の革命をテーマにした「紅色観光」(赤色観光)の観光地が新ブームとなり、若者や家族連れの間で人気を集めた。北京青年報が報じた。
「紅軍の長征の足取りを自分自身で辿らなければ、長征の環境がこれほど劣悪だったとは、まったく想像もつかなかっただろう」と話す蔡さんは、国慶節連休中、友人とともに四川省雅安市石棉県安順場と甘孜州瀘定県を徒歩で旅行し、長征の遺跡を訪れた。「大渡河の横断を強行し、瀘定橋を奪い取る」―今から81年前、中国工農紅軍の長征における最も輝かしい2つの歴史的大事件が、この2つの地方で起こったのだ。
国慶節連休中、長征の沿線にある観光名所や路線は、観光客に大人気となり、紅色観光市場の目玉となった。現在、多くの旅行会社が軒並み、長征体験ツアーを出しており、長征沿線の多くの省(区・市)の紅色観光地をカバーしている。携程旅遊の担当者によると、一部の紅色観光地では、「十送紅軍」など、長征を体験するアクティビティも行っており、観光客の人気を集めたという。
多くの若者が長征旅行に熱中し、ユニークな旅行体験を求める以外に、長征旅行に興味を持つ人が子供とともに家族で出かけるというパターンも少なくない。驢■■(■は女へんに馬)旅遊の担当者は、「連休中のツアーの申込状況から見ると、多くの家族連れが長征や紅色観光ツアーに参加している。旅行をきっかけに子供の視野を広げると同時に、苦しみや辛さに耐え忍ぶ精神を子供に身に付けさせたいと望む保護者が多い」と話した。
国家観光局の統計データによると、国慶節連休の国内旅行において、長征沿線の紅色観光スポットはどこも非常に人気が高かった。例えば、江西省于都県の長征出発地記念園を連休中に訪れた観光客の数は、普段の2倍に達した。また、瀘定橋、金沙灘、岷山、五岭、烏蒙山など長征沿線に位置する観光地にも人気が集まった。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年10月10日
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