国慶節(建国記念日、10月1日)の大型連休が終わった。国家観光局が7日に発表した国慶節連休の市場状況報告によると、今年の連休に全国で受け入れた観光客数はのべ5億9300万人で前年同期比12.8%増加し、観光収入は4822億元(約7兆4238億円)で同14.4%増加し、これまでで最も混み合った国慶節連休となった。「証券時報」が伝えた。
観光消費層を年代別にみると、1990年代生まれ(90後)が観光消費市場で頭角を現し始めたが、1980年代生まれ(80後)が経済力の面で引き続き圧倒的優位を誇っている。データによれば、今年の連休も、80後が観光市場の主力軍で、観光客全体の41%を占めたという。
観光形態別にみると、消費者はもはやツアー旅行やドライブ旅行といった単純な旅行スタイルにしばられなくなっている。グルメ体験、美容整形、豪華客船でのクルーズ、キャンピングカーでのキャンプ、健康や養生、スポーツやトレーニング、見学と勉強などがテーマの観光商品が豊富に提供され、それぞれに花を咲かせている。
ここ数年、パーソナル化されたサービスへの需要が増加し、オーダーメード旅行の人気が沸騰し、観光市場の新たな人気業態となっている。今年の国慶節連休にも多くの人がオーダー旅行を楽しんだ。オーダー旅行の利用者はオンラインプラットフォームや旅行社などに自分の要求を伝えるだけでよく、担当者が唯一無二のその人だけの旅行日程を組んでくれる。やりとりの過程で受けるサービスはすべて1対1のものだ。
中国観光研究院が発表した「2016年国慶節観光トレンド報告と人気ランキング」によると、今年は初めて大勢の消費者がオーダー旅行プラットフォームで自分だけの旅を作って出かけており、利用者は前年同期比500%も増加したという。
実際のところ、オーダー旅行は海外で非常に流行する旅行スタイルだ。旅行者のニーズに合わせ、旅行者が主導して行程を組む。わかりやすく言えば、自分の好みや必要に応じて行程を組み立てる旅行スタイルだ。このモデルの業界における特徴は中間業者を弱体化させたり除外したりすることだ。旅行者は自分に最も合った旅行サービスを受けることができる。中国にはすでに導入されたが、今はまだ芽が出たばかりの段階だ。
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