2016年10月24日  
 

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中国経済は「失速」?

人民網日本語版 2016年10月24日09:33

中国国家統計局はこのほど、2016年1-9月期の国民経済の状況を発表した。速報値で、同期の国内総生産(GDP)は、比較可能な数値を基に前年同期と比較して6.7%増加し、52兆9971億元(約815兆9207億円)に達した。第三四半期(7-9月)だけを見ても、6.7%の成長と、第一四半期(1-3月)、第二四半期(4-6月)の良い流れを引き継いだ。アナリストの間では、「中国の経済は全体的に安定しているだけでなく、経済の動向、成長構造、発展の質などを反映する重要データも予想を上回り、経済全体が安定して成長し、質も安定して向上している」との見方が優勢だ。これで、これまでささやかれていた「急降下」、「衰退」などの中国経済「失速論」は打ち消されることになる。人民日報海外版が報じた。

重要データが予想上回る

新常態(ニューノーマル)下の中国経済は伸び悩んでおり、今年に入ってから、国際機構の「中国経済は失速する」との声が高まった。そして、「中国経済は、今年第二四半期以降、急降下するだろう。中国経済の成長の原動力が消えるのは時間の問題」との声が上がっていた。しかし、それら「失速論」は今回、打ち消された。

工業用電力量、発電量、貨物運輸量などの指標が全て好転し、社会消費品小売総額は前年同期比10.4%増で、中国全土の住民平均所得の成長は国民一人当たりのGDPの成長速度を上回っており、民間の投資の成長速度は1-8月と比べて0.4ポイント上回った。また、都市・農村部の新たな就職者は1067万人と、今年の目標を3ヶ月前倒しで達成した。これら、中国経済の最新の状況は、GDPが引き続き急速に成長しているほか、重要指標が予想を上回っていることを示唆している。

中国国際経済交流センターの徐洪才副チーフエコノミストは、「今年の1-9月期、中国経済の主なデータは、驚きの結果となっている。『失速論』や『急降下』などの論調は打ち消された。今年の1-9月期の中国のGDPは6.7%増だったものの、昨年、中国経済は全ての四半期で前四半期と比べて成長したため、今年の1-9月期の成長基数は実際には、第一四半期、第二四半期よりも大きく、絶対成長量も大きかったことになる。また、中国の経済成長の質も以前より向上している」と強調している。

中国国務院国有資産監督管理委員会研究センターの胡遅研究員ら、複数の学者は、「世界経済には不確定要素が満ちており、回復の力が乏しいという背景の中、中国のマクロ経済のパフォーマンスは、世界の他の国とグラフにして比べると、依然として際立っており、GDPの成長速度6.7%を保っているというのは高く評価できる」との見方を示している。


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