「ライバル」の日本の長所に目を向ける器をもっているか? (一)
中国人があまり目を向けていない日本の2つの長所
技術革新や社会文明のほか、中国が日本から学ぶべきことがあと2点あると思う。しかしそれは、あまり目を向けられていない点だ。(文:王文。新華思客が報じた)
まず、「保守・服従」を重視する日本の大衆心理はどのように形成されたのだろうかという点だ。大多数の日本人は、秩序を守ろうとする意識や世間のやり方に従おうとする傾向を持っている。そして、日本人は通常権威を尊重するため、このような大衆心理の下、均質な社会構造が形成されている。1970年代、日本では、中流階級に属していると考えている世帯が90%に達した。これがいわゆる「一億総中流」の意識だ。もちろん、それから20年後、その割合は40%に低下したが、20世紀に日本が長期にわたって進めた民権主義の経済政策や社会発展の過程は、「中所得国の罠」を避けるべく、転換期を迎えている中国が参考にすべき重要な意義を持っている。
もう一つは中国人が日本の「一党優位政党制」の秘訣を正しく研究することも大きな意義がある。第二次世界大戦後、日本の自民党は、単独で、または連合で政権を掌握し続けて既に60-70年になる。これも、世界各国の現代政治史上における快挙だ。これは、権力開放と競争的選挙という条件の下、選挙戦での勝利を一度、また一度と積み重ねた成果だ。
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