一方、他国では、オンラインゲームに夢中になる子供の低年齢化は進んでいるのだろうか?また、子供がスマホやタブレットPCなどの携帯端末を使うことは、推奨されているのだろうか?
オーストラリアの教育専門家は、年少の子供がスマホやタブレットPCを使うことに反対し、子供たちが小型スクリーンから離れ、読書や運動により多くの時間をかけるよう勧めている。また、便利であるという理由から、電子スクリーンの動画に子守りをさせることのないよう、乳幼児の親に対して注意を促している。年齢のやや高い中高生については、電子機器をうまく利用して知識を習得するよう奨励している。多くのオーストラリアの中学・高校では、学校が生徒にノートパソコンやタブレットPCを与えて、授業の中でそれらを使う。ある程度の判断能力が備わっている中高生にとっては、タブレットPCやノートパソコンを使用することは、すでに現代の学習生活の一部となっている。
英国各地の子供たちが電子機器を使う時間も、数年前から段々と増えてきている。それにつれて、人と直接交流する時間はおのずと短縮し、電子機器とともに過ごす時間が増加傾向にある。英国の専門家も、この状況について憂慮を示し、子供たちの読書力や交際能力にマイナス影響を及ぼすのではないかと懸念している。英国のある調査によると、子供が親の言うことを聞かない時、「技術的懲罰」という手段に出て、子供が電子機器を使うことを禁じるという措置を講じる親が多いという。14歳以下の子供を持つ親2千人を対象とした調査の結果、「子供は電子機器を使い過ぎている」と感じている親が7割を上回った。また、「毎日、電子機器のスクリーンを4時間以上見ている」子供が4分の1を占めていた。
韓国人も、日常生活の様々なシーンで、携帯端末を手放せない状況に陥っている。仕事であれ家事であれ、全ての仕事が携帯端末に縛られており、それなしでは何事も全く進まない。韓国の母親も、携帯端末を利用して幼い子供をあやし、学校に上がった子供には携帯電話を与える。小さい子供を持つ母親の多くは、子供が泣きわめかないようにするために、携帯に常に子供のお気に入りのアニメをダウンロードして、喫茶店でお喋りするときや地下鉄に乗っている時に、子供にそれを見せる。韓国の母親は、子供の健やかな成長を慮り、子供があまり長時間にわたって携帯端末を見ないように気をつけている。だが、子供が学校に上がると、安全面への配慮から、子供に携帯端末を買い与える。子供たちの自制心はそれほど強くないため、韓国の多くの学校では授業開始前に、子供たちの携帯端末を教卓に置いた籠に入れさせ、授業が終わると子供たちに返すようにしている。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年11月9日
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