「最も相手との距離が遠いと感じるのは、一緒にいるのに相手がずっと携帯電話をいじっているときだ」―この投稿が、ネット上で共感を呼び続けている。中国では、「うつむき族(原語:低頭族。スマホやタブレットPCなど携帯端末の操作に没頭し、終始うつむき続けている人)」の低年齢化が進んでおり、携帯端末は幼い子供たちがぐずって泣いたとき、精神安定剤としての役割を果たしている。央広網が伝えた。
記者が街頭で取材したところ、小さな孫の世話をする老人たちの多くは、「孫の機嫌を直すために携帯を使ったことがある。その効果は抜群だ」と答えた。
小学校低学年生も、思春期に入った中学生も、授業の休み時間にクラスメートと話す主な話題は、オンラインゲームに関することだという。ある学生は、「プラント vs. ゾンビで遊んだことがある。ミミズ育成ゲームや球球大作戦、アメージング・スパイダーマンもやったことがある」と話した。
オンラインゲームで遊ぶ子供は、例外なしに、「両親はいつも、自分の眼の前で携帯をいじっている」と明言した。両親が携帯にハマり、自分のことを少しも構ってくれないと不平をこぼす子供は少なくない。うつむき族が低年齢化している傾向について、一部の冷静な親は、「問題の解決は、その原因を作った人がやるべきだ。親がうつむくのを止めて携帯端末から離れない限り、子供が勉強に集中し、健康的に成長することはあり得ない」ときっぱりと指摘した。
大人が習慣にすれば、子供が自然とそれを真似る。ましてや、携帯端末が子供の注意を引くことは疑いようのない真実だ。月日が経てば、子供たちが「スマホ・タブレットPC依存症」にかかるのは当然の成り行きである。
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