第11回「広州・香港・マカオ・台湾・シンガポール」青年指導シンポジウムが20日、広州市で開催された。今回のシンポジウムのテーマは、「インターネット社会のもとでの青少年事業」。
中国青少年研究会の副会長を務める中国青年政治学院の陸士楨教授は、本シンポジウムの基調講演者として、「インターネットを利用した青年の政治参加:社会と青年が共に利益を得る重要な話題」をテーマに講演した。陸教授は、約3千人のネットユーザーを対象にアンケート調査を実施した。この結果によると、「インターネットが自分に及ぼす影響とインターネットに接続する動機に関する調査」において、回答者2940人のうち、「知識を増やしたい」と答えた人が61.4%でトップ、「思考のレベルを高めたい(53.5%)」「肉体的・精神的に楽しむため(47.6%)」「政治的な立場を高めたい(26.8%)」が続いた。「インターネットを通すことで、現実的に関わることでもたらされる面倒事を免れることができる」に、「同意する」または「まあまあ同意する」と答えた人は37.5%に達した。また、「離婚経験がある」青年のうち、「インターネットを利用することで面倒事から解放される」と答えた人の割合は62.3%に上った。
増え続ける「うつむき族」の青年は、インターネットにはまり、SNSで国の大きな出来事を議論する反面、現実的な人との付き合いでは「社交音痴」が多いと嘆く専門家は少なくない。曁南大学ジャーナリズム学部の張晋昇・副学部長は、指導学生の個別ケースを分析し、「一番肝心なことは、この学生は、現実としっかり向き合わなければならないということだ。当然、そのやり方はさまざまあるだろう。かつて、ある母親が、自分の子供がネットゲームにハマり中毒のような状態に陥った時、彼女自らもネットゲームを習得し、子供を負かすまでになった。子供は、『心から納得して』ネットゲーム依存症から抜け出すことができた」との見方を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年9月22日