米国防総省の当局者は16日、中国海軍が南中国海で米国の無人潜水機を捕獲したと述べた。無人潜水機とは何だろうか、どのような任務を遂行するのだろうか。科技日報が伝えた。
国防科技大学国家安全・軍事戦略研究センターの張煌博士は「無人潜水機は小型で、主に水中の偵察と監視任務にその能力を発揮する。世界の軍事強国は近年、水中武器装備の研究と開発を重視している。米国は2013年に海底設置兵器の研究を実施しており、無人潜水機はその成果の一つだ。現状を見る限り、無人潜水機は未来の海戦を覆す重要な武器になりうる」と述べた。
無人潜水機は小型かつ先進的な性能を持つ水中偵察・監視設備であり、水中通信・材料および測位などの技術で非常に高い条件が突きつけられる。この製造能力を持つのは、少数の科学技術先進国のみだ。
米国のある当局者によると、この捕獲された無人潜水機は海水の塩分と水温を観測し、水文地図を作成するため用いられた。米海軍に所属し、当時は民間人によって操作されていたという。当局者はまた、この水中潜水艇は南中国海の海域で「合法的」に軍事測量を行っており、主権免除の保護を受けると述べた。
これについて張氏は「米軍が南中国海に無人潜水機を配備した重要な戦略的意図は、中国の海洋情報資源の収集と把握だ。民間分野の海洋情報を収集するだけでなく、南中国海の海中の水温、塩分、密度、海流、水中音声など、軍事活動と密接に関連する海洋情報を収集することができる」と指摘し、「特に無人潜水機が中国領海の近接偵察に用いられれば、中国海軍の各種作戦プラットフォーム情報や潜水艦出港の航路の情報を収集し、中国の海上軍事安全の深刻な脅威になる可能性がある」と付け加えた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年12月19日
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