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中国より日本のお米のほうがおいしい?  基準の差が関係

人民網日本語版 2016年12月05日08:26

ご飯は、中国の多くの一般家庭でも主食として食卓に並ぶ。そんな米がここ数年、中国では、「海外からお取り寄せ」される商品となり、500グラム数十元(1元は約16.5円)の高価なものも少なくない。

お米の専門家・劉厚清さんは取材に対して、「食感に関しては、各個人の主観である程度評価が異なるが、客観的に見ると、海外から取り寄せた米は中国市場の米とは確かに品質に差がある」とし、「中国の国産米と日本産の米を比較テストしたことがある。米粒を見ると、中国の米は欠けているものが多く、洗う時は、でんぷんの量が多いため7-8回洗わなければならない。一方、日本産の米は、2—3回洗うときれいになる」と説明した。

米になぜそれほど差が出るのだろう?

劉さんによると、「基準がその主な原因」。「米の業界を見ると、中国には基準がないのではなく、多くの高い基準も制定されている。ただ、基準が大まかで、『生産量』に重点を置いた基準が多い。『おいしさ』よりも『お腹を満たす』ことに重点が置かれている。そのため、消費者の新たなニーズを満たすことができない」と指摘している。

日本では、米の育種、田植え、収穫、加工、保存、販売など、全ての部分に明確な基準がある。これらの基準を設定する主な目的が、「米が消費者の口に入った時に、香ばしい香りを楽しめるようにするため」。例えば、含まれるタンパク質の量は米の食感に大きな影響を与えるため、日本では、その含量が8%以下になっている。劉さんは、中国の多くのブランド米を検査したところ、タンパク質の含有量が総じて多く、平均約9%。10%近いものもあったという。また、新鮮さを保つために、日本の精米は通常、賞味期限が「3ヶ月」以下になっている。これほど厳しい基準の制定は、中国では非常に難しい。

中国国際ブランド管理センターの許京センター長は、「基準は市場において、全ての商品の合格ライン。その役割は非常に大きい。多くの先進国と比べて、中国の多くの業界の基準は全体的に低いか、大まか過ぎる。そのため、中国の米の基準は、『国外では不合格になるのに、中国市場では合格になる。国外の合格品が、中国では高品質商品になる』という、矛盾が起きる商品を生む誘因となる」と指摘する。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年12月5日

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中川 清三   2016-12-07125.53.124.*
 世界中で米が作られ、それぞれの米がその土地の美味しい料理になっている。日本では稲作が国の基本となっていて、今では南の九州から北海道まで、日本の農業企画に合った優秀な米が作られるようになっている。 国土の70%を森林に覆われ平地が少ない日本の農業は、輸入自由化とでもなろうものなら、たちまち外国産の農産品の価格競争に負けてしまい、日本農業の壊滅に繋がるという政治家や、全農(全国農業協同組合)や農業専門家らが、農業自由化に強く反対している。 長年日本の政治の中心にいた自由民主党が、自民党政権を強力に支持してきた、農業関係者の票欲しさのために、国の税金で農業者の収入をカバーしてきた。 米の作りすぎのために米価の下落防止策として「減反政策」をとり、今では埼玉県の面積と同じ広さの田んぼが、耕作を放棄されて荒れ地となって林化しており、狭い日本の農地が年々と失われてきている。加えて農業者の高齢化も進み、いよいよ日本の農業が立ちゆかなくなってきた。 その解決策として、近年では農業の法人化や集約化が進み、日本の中でも大型農業と農業者団体の携帯が進み、阿部首相が提唱する日本の衰退した農業を成長産業へ変革させ、日本の先端技術の半冷凍やチルド冷凍・コンテナ冷蔵技術などと複合させ、次世代運送技術で新鮮なままの、安心安全な農産品や海産物を、アジアをはじめ世界を視野に入れた輸出産業に育てようとしている。 あと1~2年も経ったら、中国の有名デパートやスーパーマーケットでも日本の美味しい野菜に果物と魚介類が、安く出回って中国国民の舌を満足させることを確信している。

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