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日本ドラマの中国版製作で重要なのはアニメ風の大げささを取り除くこと (2)

人民網日本語版 2017年03月09日14:53

中国の国情に合わない人物設定などは変える

原作のままでは中国人には受け入れられないため、中国の国情や社会の現実に合わせてリメークしなければならない内容もある。

例えば、「デート~恋とはどんなものかしら」の主役の男性は、健康な35歳の男性でありながら、働くことを拒否し、母親に扶養されつつ、読書や映画鑑賞等をして日々を過ごす高等遊民を称する若年無業者。この役柄は日本の社会環境では許されるものの、中国では受け入れられる存在とは言い難い。張さんは、「日本は福利厚生が整っているため、家族の一人が仕事をしていなくても生活をすることができ、日本版の主役の男性のような状況もありえる。しかし、中国ではこのような男性はほとんどおらず、中国国内の現状や社会環境では、いつも家にいて小説や漫画を読み、口を開けばそうした作品の台詞を引用するというような人物が生まれることは無く、見ていてとても不自然に感じてしまう」と指摘する。

2015年に放送された「問題のあるレストラン」は、男女不平等な日本社会の現実をテーマにしている。コメディやグルメなどの要素でオブラートに包まれているものの、その中核はとてもダークだ。同ドラマの放送権を手に入れた拉近影業の尚娜・最高経営責任者(CEO)はリメークする時に直面した問題はオブラートの中に隠された社会問題を、いかにうまく外に引き出すかだったとし、「同ドラマはフェミニズム。男権にしても、女権にしても、表現されているものの中心にあるのは差別のない状態。中国の女性は、日本の女性より自立しているように見えるものの、思想の上では依然として男権思考が残っている。例えば、多くの女性にとって『落ち付き先』とは、良い男性と結婚することで、社会でも女性は良い家庭を持つことができて初めて幸せになれると考えられている。しかし、結局は『落ち付き先』が見付かるかは女性自身の成長次第。表面的には開放的で平等かもしれないが、実際には、隠れた『不平等』がある」と指摘する。


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