魔性の女・有朱は「不思議の国のアリス」がモデル
カルテットは細かい演出が詰まったドラマで、視聴者はシャーロックホームズになったような気分になる。例えば、主人公の巻真紀(松たか子)とその夫・巻幹生(宮藤官九郎)の最後の晩餐では、テーブルの上にピンクのスイートピーが飾られていたが、その花言葉は、「別離」と「優しい思い出」と、二人の関係そのものだ。また、別府司(松田龍平)にひそかに思いを寄せる世吹すずめ(満島ひかり)は、いつもサボテンに水をあげているが、その花言葉は、「秘めたる情熱」と「枯れない愛」だ。
ファンらは非常に鋭い目で細かな演出を探している。ある鋭いネットユーザーは、登場人物の名前にも深い意味が込められていることに気付いている。悪女・有朱の発音は「アリス」。それを演じる魔性の女・吉岡里帆は、「不思議の国のアリス」が元になっていることを認め、「カルテットの国のアリス」と題するブログで、「すずめさんとのお茶会…手ほどき?ケーキのウサギ…目を潰されたウサギ。そして、鍵を開けてしまったアリス…落ちていく穴。もうお気づきかと思いますが、坂元裕二さんが下さった『来杉有朱』という役は、某お国のアリスと通ずる部分が多々あります」と綴っている。
また、別のネットユーザーは、「まきさんは毎回事件に巻き込まれてるし、すずめちゃんは毎回事件の周りを飛び回ってるし、別府くんは毎回何か起きても別の場所にいて蚊帳の外。家森さんは毎回ヤモリのように家に張り付くか森を彷徨ってる」としている。
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