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視聴者を「ミゾミゾ」させた伏線も見事に解決した「カルテット」最終回  (4)

人民網日本語版 2017年03月28日14:51

「それでも、生きてゆく」も彷彿

そして「カルテット」の被害者と加害者に関する議論は、坂元裕二の2011年のドラマ「それでも、生きてゆく」を彷彿とさせる。同ドラマは、「被害者家族」と「加害者家族」が偶然出会う物語だった。

「カルテット」の巻真紀は、被害者でもあり、加害者でもある。真紀は始めのころは、姑に夫を殺したのではと疑われる加害者として登場する。しかし、謎が少しずつ明らかになるにつれ、失踪している夫は死んではいないことが判明する。夫は妻に嫌気がさして家を出たのだった。つまり、真紀は捨てられた身で被害者だったのだ。第7話で、坂元裕二は、「真紀は実は山本彰子が本名で、現金300万円で『早乙女真紀』の戸籍を購入し、その後行方不明となった」という、大きな伏線を敷いた。

山本彰子は義父から日常的に暴力を振るわれ、「早乙女真紀」の戸籍を購入し行方不明となった直後に、その義父は心不全で死亡した。そして、山本彰子が義父を殺害したのではないかという疑いが浮上する。この疑問に関して、坂元裕二は、最終回のコンサートで山本彰子がシューベルトの楽曲「死と乙女」を選曲するという、演出を行っている。加害者は時に被害者であり、被害者は時に加害者になるというといのが坂元裕二の価値観のようだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年3月28日


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