第1に、中国とフィンランドが手を携えて先見的、戦略的な関係を構築するための力強い指針を示した。両国は共同声明で、未来志向の新型協力パートナーシップの構築を宣言した。両首脳はグローバル・ガバナンス、持続可能な開発のための2030アジェンダ、気候変動などの問題について踏み込んで意見交換した。双方はより開放的な世界経済を構築し、グローバル・ガバナンス体制のより合理的な方向への発展を後押しすることで合意した。フィンランドはアジアインフラ投資銀行(AIIB)の創設メンバー国であり、「一帯一路」(the belt and road)建設を積極的に支持し、ユーラシア大陸のコネクティビティを中国と共に促進することを望んでいる。これらはいずれも、中国・フィンランド関係を豊かなものにした。
第2に、中米関係を新たな出発点へと推し進めた。中米関係の重要性は言うまでもなく、かつ日増しに高まっている。習主席とトランプ大統領によるパームビーチの別荘「マー・ア・ラゴ」での会談は世界が注目し、首脳間の理解と友情を深めるとともに、両国が制度的対話・協力を強化し、新たな出発点における中米関係の一層の発展を推進するための方向性を指し示した。両首脳はトップレベルデザインと戦略面の意思疎通の強化について若干の重要な共通認識にいたり、新たな対話制度を確立した。また、中国側は「一帯一路」の枠組での協力への米側の参加を歓迎。トランプ大統領は招待を受けて中国を公式訪問することとなった。これらの成果は、いずれも今回の会談のハイライトだ。
複雑で変化に富む国際情勢を前に、中国は外交において突然の異変にも慌てることなく、落ち着いて本陣で戦略を練り、指揮を執っている。中国は国内で供給側構造改革を推し進めると同時に、引き続き開放を拡大し、コミュニティを拡大し、パートナーシップを深め、人類運命共同体の共同構築という理念を実際の行動によって実践する。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年4月11日
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