11日、取材に応じた羽田空港の清掃員・新津春子さん
ここ4年日本で最も利用者が多い羽田空港は、2013年、14年、16年に「世界で最も清潔な空港」に選ばれている。その栄誉の背後には、ほうきやぞうきんを手に働いている清掃員約700人の努力がある。(文:雷遠東。華西都市報掲載)
その清掃部門を率いる新津春子(47)さんは中国瀋陽市生まれで、父親は中国残留孤児の日本人、母親は中国人。17歳の時に、一家で日本へ移住した。そして、あるドキュメンタリーがきっかけで、日本の主婦の間でカリスマ的存在になった。新津さんは80種類以上の洗剤を駆使するほか、汚れの原因やその成分をすぐに見分けることができる。その卓越した技術から、日本の「国宝級の職人」とさえ呼ばれている。
そんな新津さんは今月11日、第3回民間航空サービスサミットにゲストとして参加し、「世界で最も清潔な空港」を支える清掃術を紹介するために四川省成都にやって来た。新津さんは取材に対して、「どんなに平凡な仕事でも、心を込めて一生懸命やれば、偉大なことを成し遂げられる」と語った。
日本国内や国際メディアが次々に報道しているため、新津さんはたちまち有名人になり、多くの主婦がわざわざ羽田空港にやって来て、彼女と記念写真を撮影したり、掃除のやり方を聞いたりしているという。そして、清掃中の清掃員を見ると、「ご苦労さま」と声をかけてくれる人も増えたほか、羽田空港が清掃員を募集すると、応募者が殺到するようになったという。
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