あるベルギー人は、中国のeコマースとベルギーのeコマースには違いがあると指摘する。「ベルギーでは、アマゾンやイーベイなどのショッピングプラットホームが人気で、決済を済ませればそれで終わり。一方、中国のeコマースプラットホームにはゲームやイベントがあり、それらがベルギーの人たちのショッピングの習慣を変えている」という。
バラエティに富むショッピング体験は中国のeコマースの「差別化」戦略であり、eコマースが海外進出する際に必ず必要な分野でもある。
中国のスマホメーカー・小米(シャオミ)のスマホがロシア市場に進出したばかりの時は、ロシア人は『小米』の読み方が分からないという課題に直面した。そのため、マーケティングチームは、このブランドの読み方を当ててもらい、正解するとプレゼントがもらえるキャンペーンを実施した。このような方法で多くの消費者が小米のことを知るようになった。その他、ネット有名人やブロガーなどに商品を紹介してもらったり、特売や抽選などのキャンペーンを実施したりして、ショッピング以外の体験も豊富にした。
AliExpressが発表している「一帯一路」(the belt and road)eコマース経済ビッグデータによると、「一带一路」沿線の国の25-34歳の若者がeコマースプラットフォームの主な利用者となっている。膨大な数を誇る中国の商品で最も人気なのは、コスメ、家具、テクノロジー系商品などだ。
■ インフラ整備で物流にかかる時間が10日以上短縮
ブラジル・サンパウロから中国に来て5年になるというあるブラジル人女性は、「中国に来る前、ブラジルではまだネットショッピングがあまり浸透していなかった。その主な原因は送料が高く、そのスピードも遅いから。異なる都市に荷物を送るには通常3週間もかかっていた。しかし、最近帰国した時、多くのブラジル人がネットショッピングを利用するようになっており、中国のネットショップが人気であることを知った」と話す。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn