12日午後7時4分、四川省の西昌衛星発射センターで、中国初のハイスループット通信衛星「実践13号」がキャリアロケット「長征3号乙」ロケットにより打ち上げられた。同衛星の最大通信容量はこれまでに中国で開発されたすべての通信衛星の合計を上回り、中国衛星通信技術の飛躍をもたらすものと期待される。今後3年以内に、中国はハイスループット通信衛星を利用して高速ブロードバンドモバイル通信システムを構築し、国内のほとんどの地域と近海海域をカバーする計画だ。飛行機の機内で、ハイスピードで運行する高速鉄道の車内で、従来の信号が届きにくい山岳地帯などで、便利な高速ネットワーク接続が現実のものになる。「北京日報」が伝えた。
中国では6千万人を超える人々がウォーキング、登山、クロスカントリー、サイクリング、海釣り、ドライブ旅行などのアウトドアプログラムを楽しんでいる。ただアウトドア環境では通信信号が弱い、まったく届かないといった事態が生じ、毎月1千件に迫る迷子や行方不明などの事故が起きている。より重要なことは、地震、水害、津波などの緊急突発事態が発生した場合、地上での固定・モバイルの通信が損害を受けたり、マヒ状態に陥ったりすれば、外部と連絡が取れなくなり、的確に、迅速に、正確に災害情報を伝えることができなくなり、生命や財産の損失が出て取り返しのつかない事態に陥る。
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