(3)優れた生態環境。雄安新区は華北大平原で最大の淡水湖・白洋淀を擁するほか、漕河、南瀑河、萍河、南拒馬河など多くの河川が地域内を流れている。
(4)開発レベルの低さ。雄安新区にあたる範囲内の人口密度は低く、建築物は少なく、移転が少なくてすむ。核心エリアの管轄下の人口は10万人に満たず、北京の1コミュニティほどの規模だ。開発建設が可能な土地が豊富にあり、建設プランを立てやすい一方で、一定の都市の基礎的条件が備わっている。
▽雄安新区の新しさとは?
「新区」の「新」には「新しさで古い局面をうち破る」という意味が含まれており、北京市・天津市・河北省の協同発展の「新局面」を構築し、中国の地域における協同発展実現に複製可能で普及拡大が可能な経験を提供することがねらいだ。
雄安新区は伝統的工業や不動産が主導する集積エリアではなく、革新による駆動が発展の土台になり、制度、科学技術、企業環境の改革革新を進め、ハイエンドのハイテク企業を誘致して集積し、技術研究と譲渡取引、成果の孵化と転化、産業と都市の融合を一体化した革新発展モデルエリアを建設することを目指す。
戸籍制度改革、医療制度改革、公共サービスの改革、行政管理体制改革の深化、大部門制とネガティブリスト管理の実施、投融資体制改革の模索、対外協力の強化による貿易利便化の促進、世界と地続きの都市管理ルール・システムの構築などの体制メカニズム改革が、新区の発展を制度的に保障することになる。
改革の全面的深化という大きな局面の中で、雄安は「改革のトップバッター」として、一連の改革措置をここでまず試行しテストし、「深水区」で複製可能かつ普及拡大が可能な新しい道筋を見いだすことになる。
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