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「パイナップル科学賞」、2017年版が発表 (2)

人民網日本語版 2017年04月17日14:19

◆心理学賞 過度の運動は一種の病気

受賞者:米・デューク大学医学部のジョナサン・チャン博士(運動医学)

解説:中国系科学者のジョナサン・チャン氏は30年以上前の研究で、「一日でもランニングを欠かせば死んでしまう」という熱心なランナーと、拒食症の患者に共通する心理的特徴と行為の傾向を明らかにした。

ジョナサン・チャン氏は、運動が癖になっている人の身体活動は、ストレス対処法であり、一種の強迫症でもあることを発見した。通常、人々は運動することで、体と精神をリフレッシュできる。ところが癖になっている人の場合だと、その喜びは普通の人を大きく上回っているため、ますます過度な運動をしていくことになるという。

◆生物医学賞 パンダは食べるため6本指に進化

受賞者:中国科学院動物研究所の保護遺伝学者の魏輔文氏、胡義波氏のチーム

解説:ジャイアントパンダとレッサーパンダは4000万年以上前からそれぞれの進化の道を歩んでいる。ところが現在、いずれも「6本目の指」を持っている。あらゆる動物のうち、この独特な構造を持つのはこの2種類だけだ。

胡氏によると、この「指」は本物の指ではなく、増殖し膨らんだ腕の種子骨なのだという。ジャイアントパンダとレッサーパンダはいずれも笹を食べて生きているが、この指があることで、笹がつかみやすくなる。これは実際には典型的な収斂進化の現象。これは親縁関係の遠い2種類の動物が、類似する環境に適応する過程において、同じもしくは似た進化を経験することを指す。(編集YF)

「人民網日本語版」2017年4月17日


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