中国版「イグノーベル賞」と呼ばれる「パイナップル科学賞」の2017年版が14日、浙江省杭州市で発表された。今年は「5000年前の国産ビールはどんな味だったのか?」や」、「パンダは食べるために6本指へと進化したのか?」、「プール内には平均約75リットルの尿が含まれている?」、「運動しすぎは一種の病気か?」といったテーマが受賞した。新華社が伝えた。
◆化学賞 5000年前の国産ビール
受賞者:米・スタンフォード大学中国考古プロジェクトチームの兪霖傑氏ら
解説:考古学者は陝西省米家崖で、5000年前に中国人がビールを醸造していた証拠を見つけ出した。科学者はこの古代ビールのレシピを解明した。
兪氏によると、植物によってデンプンの粒子構造が異なるという。科学チームは米家崖で発掘した瓶から、541種のデンプン粒子を発見した。構造の差に基づき、これらのデンプンの比較対照を行い、大まかな原材料を明らかにした。
◆数学賞 プール内には平均75リットルの尿
受賞者:カナダ・アルバータ大学の李杏芳教授のチーム
解説:李教授は87ヶ所のプールを選び、オリゴ糖測定法によって、プールには平均でなんと約75リットルの尿が含まれることを明らかにした。この研究は、パイナップル科学賞2017の数学賞を受賞した。奇妙なことに、取材でも会場での調査でも、圧倒的多数の人がプール内で用を足していることを否定した。清華大学心理発展センターの李松衛講師によると、これには人間の警戒心が働いているという。李氏は「これは心理学における典型的な警戒反応で、否認と呼ばれる。誰もが否定している場合、通常、必ず問題が存在しているということになる」とした。
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