2年に1度開催される上海モーターショーが今年も予定通りにスタートした。会期は今月19日から28日までで、世界の自動車産業の最新の変革と発展を集中的に展示する場所になる。今回は国内外の自動車メーカー1千社あまりが出店し、展示面積は36万平方キロメートルを超え、出展される完成車は1400台、そのうち世界初お目見えが113台に上る。注視されるのは、インターネット自動車メーカーを代表とする自動車製造の新たな勢力の台頭で、メディアや来場者の注目の的になっている。「北京日報」が伝えた。
▽ブラックテクノロジー フロントガラスがナビ画面に
この大規模なモーターショーで、新車を除いてもっとも注目を集めているのは各種産業にかかわるブラックテクノロジーだ。
自動車を運転するときは常にナビゲーション装置を使用するものだが、携帯電話のナビアプリにしろ車内に設置されたナビシステムにしろ、ドライバーが目線を下げて画面を見る必要があり、危険な状態に陥りやすい。上海汽車工業傘下の栄威が打ち出したスポーツ用多目的車(SUV)の電気自動車(EV)「光之翼」は、軍の戦闘機に搭載されてきたヘッドアップディスプレイ(HUD)を自動車に移植し、ナビ情報をフロントガラスに映し出す。これに拡張現実(AR)技術を加えて、投影された情報がより見やすくなっており、科学技術の息吹が濃厚に感じられる。
日産自動車は仮想現実(VR)技術を利用した翼つき飛行装置を出展した。VRメガネをかけ、体を装置に預けると地面から持ち上げられ、これににおいや水しぶきが発生する装置の効果も加わって、高い上空から急降下する感じ、峡谷や滝やジャングルの間を飛び回る感じなど、さまざまな場面をリアルに体験することができる。北京汽車集団は傘下の北京通用航空のヘリコプター「AW119」、「小青竜」ブランドのドローン、「天眼」プロジェクトのドローン、航空機「P750」の模型を出展した。
超小型タービン発電機レンジエクステンダーとスーパー電池(スーパーキャパシタ)という動力の組み合わせが大きな注目を集めている。正道汽車(ハイブリッド・キネティック・モーターズ)が独自に開発したグラフェン・スーパーキャパシタはエネルギー密度が1キログラムあたり300ワット毎時に達し、持続的な充放電が4万回以上可能で、ガソリンと電気を併用した場合の総航続距離は1千キロメートルを超える。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn