業界関係者は、「祝休日は伝統的に実体店舗の売上繁忙期であり、実体店舗小売産業は消費の窓口となるこのタイミングをしっかり利用して、体験型消費へのモデル転換を加速させるべきだ」と指摘する。
▽オールフォーワンツーリズムが発展 大衆的旅行が盛んに
旅行は中国人の消費における「剛性需要」になった。今年のメーデー連休のデータはめざましく、旅行分野で爆発的な勢いをみせる消費の潜在力を改めて印象づけた。国家観光局データセンターのまとめた統計では、連休の3日間に、全国で受け入れた観光客はのべ1億3400万人に上り、同14.4%増加し、観光収入は791億元で、同16.2%増加した。
今年の連休旅行市場には次のような特徴がみられた。
農村観光がピークを迎えた。国内旅行の主戦場となった農村観光が大いに異彩を放ち、各地の景観の美しい農村、特色ある小鎮、文化の香りに包まれた町並みに観光客が大勢押し寄せた。農村観光は周辺の飲食消費を牽引し、一部地域では農家楽(農村ならではの楽しみを提供する観光スポット)の飲食収入が同10%以上増加した。
ドライブ旅行の人気が健在だった。中・短距離旅行と近郊へのおでかけが主役となり、大勢の観光客がドライブ旅行を真っ先に選んだ。北京市や河北省など各地の公園、植物園、動物園は観光客が引きも切らず、お花見、果物狩り、遊園地なども人気だった。
個人旅行がバージョンアップを続けた。携程旅遊のレジャー商品の予約データに関する統計をみると、メーデー連休期間には、国内250都市から来た観光客が、ネット上で各種の国内ツアー、海外ツアー商品に参加申し込みをし、申し込みが多かったのはフリーツアー、団体ツアー、客船ツアー、オーダーメードツアー、観光地のチケット、現地のガイド、テーマツアーなどだった。
国家観光局関連部門の責任者は、「メーデー連休から透けて見えるのは、ますます多くの地域で旅行が観光地をめぐる旅行から(さまざまな要素を楽しむ)オールフォーワンツーリズム(全域観光)へのモデル転換を遂げつつあるということだ。『観光プラスアルファ』が力強いエネルギーを湛えながら他産業と融合し、新商品、新業態、新しいサプライを次々に派生させている」と指摘する。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月4日
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