日本の質の高いドラマを表彰する「第7回 コンフィデンスアワード・ドラマ賞」の各賞がこのほど発表され、「カルテット」が作品賞、脚本賞、主演女優賞など最多5賞を獲得した。コンフィデンスアワードの審査員は、ドラマに関する有識者とマスコミのドラマ・テレビ担当者から構成されている。「カルテット」は、多くのドラマファンが「冬ドラマ」の中で最もおもしろかったとしており、今回は専門家のお墨付きも得た形になり、期待通りの受賞となった。(文:張禎希。文匯報掲載)
2005年に創設され、今回で7回目を迎えたコンフィデンスアワード・ドラマ賞は、近年の日本のドラマの状況を見定める最も良い窓口となっている。「民王」 、「重版出来」 、「逃げるは恥だが役に立つ」、「カルテット」などのこれまで「作品賞」を受賞したドラマを見ると、現実に焦点を当て、不安と向き合っているものの、終始あたたかいムードを保っているというのが、人気の高い日本ドラマの特徴であることが分かる。
現実と向き合わせてくれるドラマこそが本当の「癒し系」
坂元裕二が脚本を手掛けた作品がコンフィデンスアワード・ドラマ賞で作品賞を受賞したのは「カルテット」が初めてではない。昨年の「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」も16年1月期(1-3月に放送されたもの)を対象にした第3回で作品賞を受賞した。後者は、視聴率で大苦戦したにもかかわらず、口コミが非常に高いという現象を起こし、多くのメディアの間で話題となった。そして、今年の冬ドラマ「カルテット」も、「口コミは高いが視聴率は低い」という現象を引き継いだ。業界関係者は、この2作品が大衆娯楽市場に「なじんでいない」のは、あまりに現実的過ぎて、重苦しい雰囲気が漂っているからと分析している。
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