中国の作家で、日本文化学者の止庵氏と対談する是枝裕和監督
その他、是枝監督は生活における映画と小説の関係を語った。是枝監督は映画監督でありながら、書籍も数多く出版している。これまでに、自分で書き下ろしたり、小説家と協力したりして、これまでに映画の単行本を7作、エッセイ集を数冊刊行してきた。小説を書くのが好きで、小説家を夢見た時期もあったという是枝監督は、早稲田大学第一文学部を卒業した。映画監督になってからも仕事がどんどん忙しくなったものの、小説を書くことはやめなかった。映画の撮影が終わった後の空いた時間を使って書いているといい、たいへんだと感じる時もあるものの、楽しみながら書いているという。
「歩いても 歩いても」という題名について、是枝監督は、「走るより、僕は歩くほうが好き。歩くときに見える景色や歩く速さが変わる時の感覚が好き」と説明。実際には、是枝監督の作品に登場する人物はいつものんびりとしたペースで、かつ確実に歩いている。また、映画監督としても是枝監督は焦ることなく歩いており、「これからも家族をテーマにした作品を作りたい。僕が注目しているのは身の回りの人や物語」と話した。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年5月10日
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