最近、ますます多くの伝統ある大手ブランドの製品が、若年化の傾向を示すとともに中国の美的感覚を取り入れるようになっている。ビッグメゾンのディオールは2017-18秋冬コレクションで一貫して華美な装飾を排し、モノトーンを基調としたシンプルなカッティングで、動きのある軽快なスタイルを打ち出した。グッチ、ルイ・ヴィトン、ドルチェ&ガッバーナ、アルマーニの各メゾンも、虎、竜、組み紐のチャイナボタン、鶴、梅、蘭、竹、菊などの中国モチーフをハイクラスの服飾品に次々取り入れている。新華網が伝えた。
西側のぜいたく品ブランドが変化を模索し、若い世代の消費者と中国市場に受け入れられようとしていることは明らかだ。
こうした変化を示す根拠はたくさんある。1990年代生まれ(90後)や今年25歳になる92年生まれは近年の中国で最も豊かな世代であり、西側世界を同じ目の高さでニュートラルにみることのできる世代でもある。彼らは自分の家の富の蓄積を背景として、消費ではどの世代よりも大胆な動きをみせる。
この世代は中産階級の大規模な予備軍といえる。1980年代生まれ(80後)は中国の改革開放スタート後に大きくなった第1世代、92年生まれは第2世代といえる。92年生まれが生まれた頃、中国は歴史的にも過去最大規模の工業化の爆発的発展期を迎えていた。
この爆発的発展期には、中国のどの地域でも中所得層が急速に増加した。たとえば92年から2002年の10年間、さらに10年前には、中産階級はいずれも中心都市で働いていたが、その後の都市化と副産物の拡大発展にともない、三線都市と四線都市にも一群の中産階級が誕生した。
年齢別にみると、新たに誕生した中産階級は基本的に92年生まれの親の世代とその一族だ。92年生まれの若者は衣食が完全に保障されており、上の2つの世代ががんばって蓄えた資産を無条件で受け継ぐことになり、将来保有するであろう資産は過去何世代もの人々が決してもつことのできなかった豊かなものになる。
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