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息が詰まる日本の「独善的」静けさ (2)

人民網日本語版 2017年06月29日10:01

子どもの声を完全に騒音と見なし、頑なに伝統行事を排斥するのは、一部の日本人の自己中心的な「独善」心理、つまり自分以外の声や音は全ていらないものとみなす考えを反映している。日本の多くの企業の職場も余りにも静かで、社員のキーボートを叩く音やエアコンの音くらいしか聞こえず、お茶でも入れようと立ち上がる音さえ皆に聞こえてしまうため気まずい思いをするほどだ。静かな職場は同僚間のコミュニケーションの少なさを物語っている。連絡もネット上で行い、口頭でのコミュニケーションは少ない。若者は静かすぎる職場に「孤島にいるみたいだ」と、大きなストレスを感じる。ある女性はネットで「ちょっと咳をするだけでみんなににらまれる。昼食は各自持ってきた弁当を黙々と食べる。活気を欠くので、辞職を考える若い人が何人もいる」と不満を述べている。日本の有線放送会社USENの職場への音楽提供サービス(有料)が近年人気なのは、静けさに息が詰まり、音楽が必要と考える人が増えているからだ。USENが実施した企業調査では、静かすぎるオフィス環境での勤務を快適でないとする人は半数以上に上った。

中日間をよく往き来する筆者は、日本の「静けさ」と中国の「騒がしさ」に大きなコントラストを感じる。もし日本社会が「静けさ」から高度経済成長時の「騒がしさ」を次第に取り戻したのなら、停滞していた歩みが再び前に動き始めたことを示すことになるだろう。そしてもし中国が「騒がしさ」の中から節度ある「静けさ」を獲得したのなら、例えばレストランで他人を顧みずに大声で騒ぐことや、「広場ダンス」のために言い争うことがなくなったのなら、中国社会が成熟への進歩の一歩を踏み出したことを示すことになるだろう。(編集NA)

「人民網日本語版」2017年6月29日


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